——脚本を読まれた感想をお願いします。
みんなの欲望にどう巻き込まれていくのか?それとも楓が巻き込む側なのか?そして誰が刺客で誰が仕組んだ罠なのか?すごくスリリングな物語だったので毎回見逃せないドラマになりそうです。登場人物も多く、みなさん個性的で癖のある方たちばかりなので、誰が犯人でもありえそうだなとも思いました。
——今回演じる矢神楓とは、どのようなキャラクターだととらえていますか?
いろんな表情がある人だなぁって思っていて。登場人物全員を翻弄しそうな雰囲気を表現できればいいなって思っています。あと楓さんで印象的だったのはすごく笑う人で。常にどう演じようか考えながら取り組んでいます。とりあえず、登場人物の女性全員から嫌われてますからね、楓さんは(笑)。敵ばかりの中で頑張っています!
——妻夫木さんとは初共演となりますね。
はい。お芝居やリアクションも、表裏のない本当に正直な方だなって思いました。普段、しゃべっていても素直な感想を正直に話す方で。伯朗さんはちょっと“あわよくば”的なところもありますが(笑)、妻夫木さんはマジメな方です。台本も一緒に読み合わせをしていただいたり、いいお兄さんって感じですね。
——吉高さんから見た伯朗という人物は?
ぶっきらぼうで熱血な方ですね。正義感もあるんですけど、ちょっと不器用なところもあって(笑)。だからなんでも出来てしまう勇磨にちょっとやきもちを妬いてしまうんでしょうね。そしてちゃんと男の下心も持っている男性だなって思いました(笑)。
——すると楓から見ると扱いやすい男性ですか?
ちょろいって思ってそうですよね、楓さんは(笑)。
——楓が伯朗をビンタするシーンもありました。
あのシーンはクランクインしてすぐだったんです。まだ妻夫木さんとコミュニケーションも取れてないうちに張り手なんてしたら嫌われちゃう!って思って。それに、どこまで許してくれる人なのかもわからなかったので、1回で決めたかったんです。私、左利きなんですけど、ビンタのシーンはいろいろとあって右手でやることになってしまい…。やっぱり利き手と逆の手って微妙なコントロールができなくて、思いっきり力が入っちゃいまして(笑)。妻夫木さんも「えっ⁉」って感じでびっくりされていました。
——楓といえば、矢神明人の妻。そんな明人を演じる染谷将太さんは?
最初のころは出番がほとんどなくて。「早く出てきて!私の説明ゼリフが増えちゃうから」って思っています(笑)。染谷くんの目はミステリアスさと不気味さがあるので、明人がどのように登場してくるのか、私も楽しみです。
——矢神家も迫力あるメンバーがそろっています。
まずセットが豪華なんですよ。何千万もする絨毯もあって絶対に飲食できない!ってなっていて。ほかにもセットに置いてある物が豪華すぎてびっくりしました。そして矢神家なんですが、セット初日、1人で演説しなくちゃいけないようなシーンで。みなさんがじっとりと私をにらんでくるので、すごいプレッシャーでした。何を考えているか分からない方たちばかりですから。
——最後にドラマをご覧になる視聴者の方たちにメッセージをお願いします。
ラブもあって、サスペンスもあって、ミステリーもあって。いろいろな要素が平行して進んでいくドラマになっていますので、ちゃんと最後までついてきてください!